米国株と金利に注目。雇用統計を受けてどう動くか
2023.05.08
5日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4日ぶりに反落し、前日比60銭円安ドル高の1ドル=134円90銭で取引を終えた。5日発表の4月の米雇用統計は就業者数の伸びが市場予想を上回った。米景気が一段と冷え込むとの懸念が後退し、円売りドル買いが優勢だった。雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比25万3000人増と市場予想(18万人増)を上回った。平均時給の伸びも市場予想以上で、米景気の過度な先行き不安が後退した。米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したのも円売りドル買いを促した。
本日は特に重要な経済指標は無い。アメリカ株価が雇用統計の結果を受けて、どのように動くかが最も大きな注目点になるだろう。基本的には日米金利差は開くはずなので、長期では円安ドル高方向になると予想する。
テクニカル面では、5日未明に133.50円を割り込んでから134円台へ戻して前回ボトムから3日を経過しているので、4日夜高値(134.868)を超えないうちは132円台後半への下落余地ありとするが、4日夜高値超えからは強気サイクル入りとして5日午後から9日午後にかけての間への上昇と135円台中盤試しを想定する。

本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第8レジスタンス:135.10-15円(4/19高値圏など)
第7レジスタンス:135.05-10円(200時間移動平均線など)
第6レジスタンス:135.00-05円(心理的節目など)
第5レジスタンス:134.85-90円(前日高値圏&ピボットS1)
第4レジスタンス:134.80-85円(前日16時台高値圏など)
第3レジスタンス:134.50-55円(レート節目など)
第2レジスタンス:134.35-40円(20日基準線&前日5時台高値圏)
第1レジスタンス:134.30-35円(60分足20本基準線など)
NY引け値:134.83円(-0.47円)
第1サポート:134.15-20円(前日15時台安値圏など)
第2サポート:134.00-05円(心理的節目など)
第3サポート:133.75-80円(週足転換線など)
第4サポート:133.55-60円(遅行スパン支持など)
第5サポート:133.50-55円(前日安値圏&ピボットB1)
第6サポート:133.30-35円(4/28安値圏など)
第7サポート:133.20-25円(4/27安値圏&1σ下限ライン)
第8サポート:133.00-05円(4/26安値圏&心理的節目)
経済指標
08:50 日銀金融政策決定会合・議事要旨[3月9-10日分]
10:30 豪3月住宅建設許可件数
10:30 豪4月NAB企業景況感指数
10:30 豪4月NAB企業信頼感指数
15:00 独3月鉱工業生産
15:00 南ア4月末外貨準備高
17:00 台湾4月貿易収支
17:30 ユーロ圏5月投資家信頼感指数
23:00 米3月卸売在庫[確報]
23:00 米3月卸売売上高
23:00 レーンECB理事、講演