米株価次第か。基本ドル円ロングだが為替介入には注意。
2022.10.10
7日のニューヨークの円相場は3日続落。前日比25銭円安ドル高の1ドル=145円45銭で取引を終えた。9月の米雇用統計が労働市場の引き締まりを示し、FRBによる積極的な利上げが続くとの見方から円売りドル買いが優勢。
雇用統計では非農業部門の雇用者数は予想より増えなかったが、失業率は3.5%と横ばいを見込んだ市場予想に対して低下し、平均時給は前年同月比5.0%上昇と高い伸び。市場では「米労働需要の緩やかな減速を示したに過ぎず、米連邦公開市場委員会(FOMC)が積極的な利上げ姿勢を緩める根拠にはならない」と受け止められた。
本日の重要な経済指標は特にない。日本は体育の日で休場。引き続きアメリカの株価でドル円は動きそう。
雇用統計の結果を受けてあっという間に145円を突破。今後も利上げの継続をしそうな雰囲気なので基本的にはドル高で良いだろう。ただし為替介入の可能性があり、引き続き資金管理には細心の注意を払ってのトレードがおすすめ。
テクニカル面では、7日夜の乱高下で一時的に144.50円を割り込んだものの一段高しているので引き続きトップ形成中とし、9月22日夕高値超えからは146円台序盤試しとする。
10日の下値支持線は145円までとするが、前回トップから4日半を経過したので144.80円割れからは弱気サイクル入りの可能性もある。10日の日中から12日午前にかけての間への下落と144.50円前後試しを想定。
前々回ボトム 09月28日(143.600)
前回ボトム 10月03日(144.200)
経過日数 2.25日
前々回トップ 10月03日(142.461)
前回トップ 10月05日(144.070)
経過日数 0.5日
本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第7レジスタンス:146.40-45円(3σ上限ラインなど)
第6レジスタンス:146.00-05円(心理的節目など)
第5レジスタンス:145.90-95円(9/22高値圏&ピボットS2)
第4レジスタンス:145.60-65円(2σ上限ライン&ピボットS1)
第3レジスタンス:145.50-55円(レート節目など)
第2レジスタンス:145.40-45円(前日高値圏など)
第1レジスタンス:145.30-35円(前日21時台高値圏&10/3高値圏)
NY引け値:145.28円(+0.16円)
第1サポート:145.10-15円(前日23時台安値圏など)
第2サポート:145.00-05円(心理的節目など)
第3サポート:144.80-85円(1σ上限ラインなど)
第4サポート:144.75-80円(10/6/24時台安値圏&ピボットB1)
第5サポート:144.70-75円(前日17時台安値圏&75時間移動平均線)
第6サポート:144.60-65円(前日安値圏&200時間移動平均線)
第7サポート:144.50-55円(レート節目など)
経済指標
16:00 トルコ8月失業率
17:15 センテノ・ポルトガル中銀総裁、中銀のイベントで講演
17:30 ユーロ圏10月投資家信頼感指数
20:00 パキスタン中銀、政策金利発表
22:00 エバンス・シカゴ連銀総裁、全米企業エコノミスト協会[NABE]の年次会合で講演[シカゴ]
22:00 レーンECB理事、講演26:00 ブレイナードFRB副議長、NABEの年次会合で講演[シカゴ]