大きな動きには引き続き注意。為替介入の余韻はないと考える
2022.09.23
22日のニューヨークでドル円は1ドル=142円台で推移。日本政府・日銀が同日、約24年ぶりの円買いドル売りの為替介入に踏み切った。ドル円は大きく乱高下し一時140円台前半まで円高になったが結局142円まで戻った。
円相場は日本時間22日夕の介入後、1ドル=145円台後半から一気に5円ほど円高ドル安が進んだ。日本の当局が口先介入にとどまらず、実際に急な円安を阻止する行動を取ったことで、円売り圧力はいったん和らいだ格好だ。
本日の重要な経済指標はアメリカPMI。昨日は、日本政府が実際に為替介入に踏み切ったことで大きく為替相場は乱高下した。本日は日本側が祝日で休みということもあり、冬季的な動きには引き続き注意。
ただし、再びの為替介入には直近では入りづらい状況のはずなので、基本的には日米金利差を材料に円安傾向に再びなるだろう。かなり大きくドル円相場は動いているので、トレードをする人は資金管理には最新の注意を図るべき。
長期では、あくまでドル円ロングで良いが、短期では為替介入の要因もあり大きく乱高下する可能性があるだろう。
テクニカル面では22日夕に146円に迫ったところでの市場介入で暴落したものの安値から2円を超える反騰。22日夕高値を直近のトップ、22日夜安値をボトムとした強気サイクル入りと改めた。
トップ形成期は27日午後から29日夕にかけての間とし、143円超えからは144円試しとする。
前々回ボトム 09月19日(142.640)
前回ボトム 09月22日(140.329)
経過日数 0.25日
前々回トップ 09月14日(144.931)
前回トップ 09月22日(145.901)
経過日数 0.5日

本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第8レジスタンス:144.70-75円(9/21高値圏など)
第7レジスタンス:143.95-144.00円(1σ上限ラインなど)
第6レジスタンス:143.50-55円(75時間移動平均線&レート節目)
第5レジスタンス:143.35-40円(前日18時台高値圏&200時間移動平均線)
第4レジスタンス:143.10-15円(転換線など)
第3レジスタンス:143.00-05円(心理的節目など)
第2レジスタンス:142.90-95円(60分足20本基準線など)
第1レジスタンス:142.50-55円(レート節目など)
NY引け値:142.32円(-1.66円)
第1サポート:142.15-20円(20日基準線&9/12安値圏)
第2サポート:142.00-05円(心理的節目など)
第3サポート:141.60-65円(9/13安値圏など)
第4サポート:141.50-55円(9/9安値圏&レート節目)
第5サポート:141.00-05円(心理的節目など)
第6サポート:140.80-85円(基準線など)
第7サポート:140.50-55円(レート節目など)
第8サポート:140.35-40円(前日安値圏など)
経済指標
08:00 豪9月製造業/非製造業PMI[速報]
08:01 英9月GFK消費者信頼感
14:00 シンガポール8月消費者物価指数
16:15 仏9月製造業/非製造業PMI[速報]
16:30 独9月製造業/非製造業PMI[速報]
17:00 台湾8月鉱工業生産
17:00 ユーロ圏9月製造業/非製造業/総合PMI[速報]
17:30 英9月製造業/非製造業PMI[速報]
19:00 英9月CBI流通取引調査
21:30 加7月小売売上高
22:45 米9月製造業/非製造業/総合PMI[速報]
27:00 パウエルFRB議長、FRBイベントで冒頭挨拶[ブレイナード副議長とボウマン理事が司会]