ドル円の円安傾向止まらず。引き続きドル円はロング戦略。
2022.08.31
30日のニューヨークの138円85銭と、同日の東京市場17時時点と比べ30銭の円安ドル高。FRBが積極的な利上げを続けるとの観測が円安を進めた。
米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は30日のイベントで米政策金利について、インフレが抑制されるまで高い水準にとどまるとの見方を示した。
政策金利からインフレ率を差し引いた実質金利がゼロを上回ることが必要との認識も提示し、金融引き締めに前向きな姿勢をみせた。
最近発表される経済指標が軒並み良いのも円安を後押ししている。7月の雇用動態調査では非農業部門の求人件数が4カ月ぶりに増え、市場予想を上回った。
8月の米消費者信頼感指数も4カ月ぶりに上昇。米長期金利は一時3.15%と2カ月ぶりの高水準をつけ、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いを促した。
本日の重要指標は、8月中国製造業PMI、8月独雇用統計、8月ユーロ圏HICP速報値、8月米ADP、8月米シカゴ購買部景気指数。
アジア・欧州での動きを米国が全て否定し、ドル高・株安地合いをキープ。
本日もこの動きが継続すると推測、ADPが新しくなり注目。想定外の数字が出るとさらに円安になるかも。市場は利上げ一辺倒になっており、打ち消す材料もない。今後さらに円安に進む可能性が高い。
テクニカル面では 29日午後に139円へ到達したために30日時点では140円試しへの上昇余地ありとした。
30日夜の反落では138円割れを回避して一段高しているので引き続きトップ形成中とみる。31日の下値支持線は138.00円までとする。基本テクニカル面でも円安傾向にあるといって良いだろう。
前々回ボトム 08月18日(134.652)
前回ボトム 08月23日(135.814)
経過日数 4.25日
前々回トップ 08月23日(137.699)
前回トップ 08月24日(137.243)
経過日数 3.25日

本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第8レジスタンス:139.65-70円(ピボットS2&2σ上限ライン)
第7レジスタンス:139.50-55円(レート節目など)
第6レジスタンス:139.35-40円(7/14高値圏など)
第5レジスタンス:139.20-25円(ピボットS1など)
第4レジスタンス:139.10-15円(7/15高値圏など)
第3レジスタンス:139.05-10円(前日高値圏など)
第2レジスタンス:138.95-139.00円(8/29高値圏など)
第1レジスタンス:138.85-90円(8/29/3時台高値圏&7/21高値圏)
NY引け値:138.78円(+0.10円)
第1サポート:138.60-65円(前日3時台安値圏など)
第2サポート:138.50-55円(レート節目など)
第3サポート:138.35-40円(前日10時台安値圏など)
第4サポート:138.15-20円(前日22時台安値圏&ピボットB1)
第5サポート:138.05-10円(前日安値圏など)
経済指標・イベントカレンダー[31日]
07:45 NZ7月住宅建設許可
08:01 英8月BRC店頭価格指数
08:50 日7月鉱工業生産[速報]
08:50 日7月商業販売統計
10:00 NZ8月ANZ企業景況感
10:30 豪7月民間部門信用
10:30 中国8月製造業/非製造業PMI
10:30 中川日銀審議委員、函館市の金融経済懇談会で挨拶
11:00 シンガポール7月マネーサプライ
14:00 日8月消費動向調査
14:00 日7月新設住宅着工戸数
14:00 日7月建設工事受注額
14:30 中川日銀審議委員、記者会見
15:00 独7月輸入物価指数
15:45 仏4-6月期GDP統計[確報]
15:45 仏8月消費者物価指数[速報]
15:45 仏7月消費者支出
15:45 仏7月生産者物価指数
16:00 トルコ4-6月期GDP統計
16:55 独8月雇用統計
17:00 スイス月クレディスイス景気期待指数
17:30 香港7月小売売上高
18:00 ユーロ圏8月消費者物価指数[速報]
18:00 伊8月消費者物価指数[速報]
19:00 外国為替平衡操作の実施状況[財務省、8月分]
19:00 伊7月生産者物価指数
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:00 インド4-6月期GDP統計
21:00 南ア7月貿易収支
21:00 メスター・クリーブランド連銀総裁
、経済見通しと金融政策について講演21:15 米8月ADP雇用統計[新データシリーズ]
21:30 加6月及び4-6月期GDP統計
22:45 米8月シカゴ購買部協会景気指数
23:30 EIA週間石油在庫統計