ジャクソンホール次第では大幅な円安もありうる。パウエル議長の発言に最注目
2022.08.26
25日のニューヨークで円相場は反発。前日比60銭円高ドル安の1ドル=136円45銭で取引を終えた。
FRBのパウエル議長の講演を26日に控え、持ち高調整を目的とした円買いドル売りが優勢だった。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を受けた円買いも誘った格好。
ジャクソンホールでのパウエル議長の講演を見極めたいとの思惑から慎重な動きが続いた。結果的に25日は大きく為替相場は動かなかった。
本日の最大の目玉は、なんといってもパウエルFRB議長の弱小ホール会合での講演。
パウエル議長がタカ派的な発言をし利上げを固定すれば大きく長期金利は上昇し、円安に振れるだろう。また、ハト派的な発言をした場合も大きく円高に振れる可能性がある。いずれにしても今週最大のメインイベントに変わりは無い。日本時間夜間にはなるが、極力内容をリアルタイムで確認するのをおすすめする。
テクニカル面では24日に高値を切り上げた後はジリ安が続いたために25日夕時点では既にトップを付けた可能性があるとした。しかし、26日早朝にかけて137円を割り込んでの推移が続いているため24日深夜安値を直近のトップとした弱気サイクル入りとして26日夜から30日夜にかけての間への下落と135円前後試しを想定する。
ただし、高値更新からは新たな強気サイクル入りとして29日夜から31日深夜にかけての間への上昇と138円台前半試しを想定する。テクニカル的には非常に読みづらい相場となっており、やはり本日のパウエル議長の発言が大きな注目を集めるだろう。
前々回ボトム 08月18日(134.652)
前回ボトム 08月23日(135.814)
経過日数 2.25日
前々回トップ 08月23日(137.699)
前回トップ 08月24日(137.243)
経過日数 1.25日

本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第5レジスタンス:137.15-20円(前日高値圏など)
第4レジスタンス:136.95-137.00円(前日22時台高値圏&ピボットS1)
第3レジスタンス:136.85-90円(前日12時台高値圏など)
第2レジスタンス:136.75-80円(60分足先行スパンなど)
第1レジスタンス:136.55-60円(60分足20本基準線など)
NY引け値:136.42円(-0.65円)
第1サポート:136.40-45円(前日2時台安値圏など)
第2サポート:136.30-35円(前日安値圏など)
第3サポート:136.15-20円(8/24安値圏など)
第4サポート:136.00-05円(心理的節目など)
第5サポート:135.90-95円(200時間移動平均線など)
経済指標
07:00:NZ8月ANZ消費者信頼感
08:30:日8月東京区部消費者物価指数
14:00:シンガポール7月鉱工業生産
15:00:独9月GFK消費者信頼感
15:45:仏8月消費者信頼感指数
17:00:ユーロ圏7月マネーサプライ
17:00:伊8月消費者信頼感指数
17:00:伊8月企業景況感指数
21:30:米7月卸売在庫[速報]
21:30:米7月小売在庫
21:30:米7月前渡商品貿易収支
21:30:米7月個人所得/個人支出
21:30:米7月PCEデフレーター
23:00:米8月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
23:00:パウエルFRB議長、ジャクソンホール会合で経済見通しについて講演
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