ドルロング。調整があっても長期目線で
2022.08.17
16日のニューヨークのドル円相場は、東京市場と比べ55銭円安ドル高の134円30銭。
17日にFRBが公表するFOMCの議事要旨で、金融引き締めに前向きなタカ派的な姿勢が示されるとの見方から16日の米債券市場、米短期金利が上昇。 日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢だった。
本日の重要な経済指標は FOMCの議事要旨の公表。
円相場は1ドル=133円70銭~134円70銭の範囲での動きとなりそう。 米株高基調による資産効果などを背景に、FRBが積極的な利上げ姿勢を維持するとの見方から日本時間16日夕時点と比べて円安ドル高が進んでいる。
半面、 17日に7月の米小売売上高や7月開催分のFOMC議事要旨の発表を控えて、市場参加者は積極的に持ち高を傾けにくい。
東京市場では16日のニューヨーク市場でつけ安値 (134円68銭近辺)を明確に下抜ける可能性は低いだろう。 FOMC議事要旨でタカ派姿勢が確認されるかという点も注目だが、こちらはバックミラー的な面も強い。
足元の景気動向をみる上では米小売売上高、 とりわけ自動車やガソリンなどを除いたコア指数に注目している。市場予想では前月比での変化率は小幅なものにとどまると見込まれるが、 乖離すれば円相場の方向性に影響を及ぼすかもしれない
テクニカル面では、16日の急伸で12日高値を超えて134円台後半へ上昇。よって15日夜安値を直近のボトムとした強気サイクル入り。17日夜から19日夜にかけての間への上昇と135円台前半試しを想定。
17日の下値支持線は133.50円。133.50円割れからは弱気サイクル入りの可能性ありとみて15日夜安値(132.543)試しを想定する。
前々回ボトム 08月05日(132.506)
前回ボトム 08月11日(131.722)
経過日数 2.75日
前々回トップ 08月08日(135.577)
前回トップ 08月12日(133.892)
経過日数 2.25日

本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第5レジスタンス:135.30-35円(8/10高値圏など)
第4レジスタンス:135.00-05円(心理的節目など)
第3レジスタンス:134.85-90円(基準線&ピボットS1)
第2レジスタンス:134.65-70円(前日高値圏&7/29高値圏)
第1レジスタンス:134.40-45円(20日基準線&前日1時台高値圏)
NY引け値:134.17円(+0.87円)
第1サポート:134.05-10円(60分足20本基準線など)
第2サポート:133.85-90円(200時間移動平均線など)
第3サポート:133.65-70円(転換線など)
第4サポート:133.50-55円(75時間移動平均線&レート節目)
第5サポート:133.30-35円(75日移動平均線など)
経済指標
07:45:4-6月期ニュージーランド(NZ)卸売物価指数(PPI)
10:30:4-6月期豪賃金指数(予想:前期比0.8%)
11:00:ニュージーランド準備銀行(RBNZ)、政策金利発表(予想:3.00%に引き上げ)
12:00:オアRBNZ総裁、記者会見
15:00:7月英消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.4%/前年比9.8%)
15:00:CPIコア指数(予想:前年比5.9%)
15:00:7月英小売物価指数(RPI、予想:前月比0.6%/前年比12.0%)
18:00:4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値(予想:前期比0.7%/前年比4.0%)
20:00:MBA住宅ローン申請指数
20:00:6月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比0.4%)
21:30:7月米小売売上高(予想:前月比0.1%/自動車を除く前月比▲0.1%)
22:30:ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
23:00:6月米企業在庫(予想:前月比1.4%)
23:30:EIA週間在庫統計
18日02:00:米財務省、20年債入札
18日03:00:米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月26-27日分)