短期的なショート戦略。CPIに注目
2022.08.10
9日のニューヨーク市場の円相場は135円20銭と、東京市場17時時点に比べて22銭の円安ドル高。9日発表の4〜6月期の米労働生産性は、賃金指標となる単位労働コストが前期比年率で10.8%上昇。大きく市場予想を上回った。結果としてインフレが続くとの観測が広がり円安ドル高になった。
9日のNY株式市場は、CPIの発表を控えて様子見ムードが強く、ダウは3日ぶり小反落。ナスダック指数は半導体株の下落が響き3日続落。
前日のエヌビディアに続き、この日は取引開始前にマイクロン・テクノロジーが業績見通しを下方修正。半導体大手が相次いで見通しを引き下げたことからハイテク株中心に売りが先行。
ただ、7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えて様子見ムードが強く、半導体株以外は下値が限定的。朝方下げていたマイクロソフトやアップルなどがプラスに転じたことや金融株が上昇したことなどからダウは小幅な下落にとどまった。
本日の重要な経済指標は、7月中国CPI・PPI、7月米CPI、米10年債入札。特に米CPIには注目。
6月は発表前に米政府からインパクト軽減の理由からか事前リークがあったが、今月はない。という事は予想通り or 弱い内容ではと推測。普通考えれば円高ドル安にいくのだろう。本日は素直にショート戦略が良いと想定。
ただ高インフレ懸念は変わらず、FRB高官からのタカ派なコメントも予想されることから、ドル下値もサポートされると推測。結局は一時的な円高ドル安になる可能性が高いだろう。
テクニカル面では、8月3日の高値を直近のトップとして高値更新からは新たな強気サイクル入りとしていた。しかし、5日夜の急伸で3日深夜高値を上抜いたために8日朝時点では5日午前安値を直近のボトムとした強気サイクル入り。
8日に高値を切り上げてからは新たな高値更新へ進めずにいるものの135円を挟んだ水準を維持。8日夜安値(134.381)割れからは弱気サイクル入りとして10日午前から12日午前にかけての間への下落と133円前後試しを想定する。
前々回ボトム 08月02日(130.391)
前回ボトム 08月05日(132.506)
経過日数 3.0日
前々回トップ 07月29日(134.593)
前回トップ 08月03日(134.549)
経過日数 4.25日

本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第5レジスタンス:135.55-60円(8/8高値圏など)
第4レジスタンス:135.50-55円(8/5高値圏&レート節目)
第3レジスタンス:135.45-50円(8/8/15時台高値圏など)
第2レジスタンス:135.30-35円(ピボットS1など)
第1レジスタンス:135.15-20円(前日高値圏など)
NY引け値:135.10円(+0.06円)
第1サポート:135.00-05円(心理的節目&60分足20本基準線)
第2サポート:134.85-90円(8/5/2時台安値圏&基準線)
第3サポート:134.75-80円(ピボットB1など)
第4サポート:134.65-70円(前日安値圏など)
第5サポート:134.50-55円(レート節目など)
経済指標
08:50 日7月企業物価指数
10:30 中国7月消費者物価指数
10:30 中国7月生産者物価指数
15:00 独7月消費者物価指数[確報]
16:00 タイ中銀、政策金利発表
16:00 トルコ6月失業率
17:00 伊7月調和消費者物価指数[確報]
18:30 南ア7月SACCI景況感指数
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:30 米7月消費者物価指数
23:00 米6月卸売在庫確報]
23:00 米6月卸売売上高
23:30 EIA週間石油在庫統計
24:00 エバンス・シカゴ連銀総裁、経済情勢と金融政策について講演
26:00 米財務省10年債入札[四半期定例]
27:00 米7月財政収支
27:00 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、講演
米企業決算
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