2022年8月8日（月）デイリーマーケット分析 from trading desk

8月1日から8月5日のドル円相場は、8月2日に一時130円40銭近辺と6月3日以来の円高ドル安水準まで上昇。米国の景気減速懸念や急速な円安の巻き戻しのため主要通貨に対してドルを売る動きが活発となった。

 

しかし、7月の米雇用統計の結果を受けて8月5日には135円50銭近辺まで円安が進んだ。5日発表された米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比52万8000人増と市場予想（25万8000人増）を大きく上回った。好調な経済を背景に9月のFOMCでも0.75％の大幅な利上げが予想され急速な円安に進んだ。

 

今週の経済指標は、4－6月期米労働コスト速報値、7月中国CPI、7月米CPI、PPI、4－6月期英GDP速報値、8月米ミシガン消費者態度指数。今月最大のイベントであるアメリカ雇用統計を無難にこなし、今週のドル円は円安ドル高方向に進むと予想。インフレ高進の可能性が高まり金利・ドルが上昇した動きが続きそう

 

今週のメインイベントは、10日発表の米CPI。原油価格が落ち着き、インフレピークアウト感が高まり、予想は前年比8.8％と6月実績9.1％より低下。高インフレ懸念は沈静化しているとは考え辛く、ドル上値目線の継続で良いだろう。

 

テクニカル面では8月2日安値をボトムとして3日から5日にかけての間への上昇を想定。 しかし、4日夜高値からの下落で133円を割り込んだため、5日朝時点では3日深夜高値を直近のトップとした弱気サイクル入り。

 

しかし、こちらも5日夜の急伸で3日深夜高値を上抜いたため、5日午前安値を直近のボトムとした強気サイクル入りとして8日夜から10日深夜にかけての間への上昇と137円前後試しを想定。

 

8日の下値支持線は134円までとするが、134円割れを弱気転換注意とし、133.50円割れからは弱気サイクル入りの可能性ありとみて5日午前安値（132.506）試しとする。

 

前々回ボトム　08月02日（130.391）

前回ボトム　　08月05日（132.506）

経過日数　　　1.0日

前々回トップ　07月29日（134.593）

前回トップ　　08月03日（134.549）

経過日数　　　2.25日

 

 

本日の重要なサポート＆レジスタンスは以下の通り。

 

第5レジスタンス：136.35-40円（7/5高値圏など）

第4レジスタンス：136.20-25円（ピボットS1など）

第3レジスタンス：136.00-05円（20日基準線＆心理的節目）

第2レジスタンス：135.70-75円（7/28/20時台高値圏など）

第1レジスタンス：135.50-55円（前日高値圏＆レート節目）

 

NY引け値：135.06円（＋2.27円）

 

第1サポート：135.00-05円（心理的節目など）

第2サポート：134.85-90円（前日2時台安値圏＆基準線）

第3サポート：134.50-55円（レート節目など）

第4サポート：134.00-05円（60分足20本基準線＆心理的節目）

第5サポート：133.90-95円（転換線＆200時間移動平均線）

 

経済指標

08:50　日6月国際収支統計

12:00　ＮＺ4-6月期ＲＢＮＺインフレ期待

14:00　日7月景気ウォッチャー調査

14:45　スイス7月失業率

17:00　台湾7月貿易収支

17:30　ユーロ圏8月投資家信頼感指数

英中銀金融政策委員会のソーンダース委員、任期終了

米企業決算：タイソン・フーズ、ドミニオン・エナジー、ビアトリス