ドル円ロング。調整が起きたらナンピン。アメリカ長期金利に注目。
2022.07.22
21日のニューヨーク市場の円相場は、137円40銭と東京市場と比べ1円28銭の円高ドル安, 米金利の低下を受けて日米の金利差拡大観測が後退したのが主な要因。久しぶりに大きな円高になった。
昨日の最大のポイントはECB。政策金利を0.50%引き上げると発表。利上げは11年ぶり。0.25%ではなく大幅な利上げだったのがサプライズ。
ヨーロッパでは景気後退とインフレが同時に進む「スタグフレーション」も意識される。ECBの強い覚悟がみられる。ただし、圧倒的な流通量を誇る米ドルに対しては長期的には大きな意味はないかも。ただし、短期的なインパクトは強い
本日の主な経済指標は、6月英小売売上高、7月独・仏・ユーロ圏・英・米PMI速報値。最も注目すべきは、アメリカPMIだろう。
ECBのサプライズ0.5%利上げにより、大きな円高ドル安に昨日はなった。
ただ、長期金利の低下が原因の円高ドル安だが米長期金利低下になびくのは解せない。機関投資家のポジション調整が隠れた理由か。
日本の大規模緩和姿勢継続とアメリカとの金融政策の方向性の違いは明確なので、ドル円の上目線は継続。しかし、来週のFOMCを前にポジション調整の可能性もあるだろう。
テクニカル面では、7月19日に137円台前半へ続落したところから138円台序盤へ戻した。
20日時点では19日安値を直近のボトムとした強気サイクル入り。22日の上値抵抗は138.20円までと推測。138.20円超えからは強気転換注意として21日夜高値(138.874)試しを想定する。
ただし、強気サイクル入りは21日高値超えからとする。ドル円は日足で陰線おまけに上髭形。
前々回ボトム 07月12日(134.464)
前回ボトム 07月19日(137.376)
経過日数 2.25日
前々回トップ 07月14日(139.410)
前回トップ 07月21日(138.874)
経過日数 0.5日

【ドル/円】本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第5レジスタンス:138.35-40円(ピボットS1など)
第4レジスタンス:138.05-10円(前日24時台高値圏&75時間移動平均線)
第3レジスタンス:137.95-138.00円(200時間移動平均線など)
第2レジスタンス:137.90-95円(転換線&1σ上限ライン)
第1レジスタンス:137.50-55円(レート節目など)
NY引け値:137.33円(-0.91円)
第1サポート:137.30-35円(前日安値圏など)
第2サポート:137.25-30円(7/14安値圏など)
第3サポート:137.00-05円(心理的節目など)
第4サポート:136.80-85円(20日基準線&ピボットB1)
第5サポート:136.65-70円(7/13安値圏など)
経済指標
08:01:7月英消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:▲42)
15:00:6月英小売売上高(自動車燃料含む、予想:前月比▲0.3%/前年比▲5.3%)
15:00:6月英小売売上高(自動車燃料除く、予想:前月比▲0.4%/前年比▲6.3%)
16:00:ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
16:15:7月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:50.8)
16:15:7月仏サービス部門PMI速報値(予想:52.7)
16:30:7月独製造業PMI速報値(予想:50.6)
16:30:7月独サービス部門PMI速報値(予想:51.2)
17:00:7月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:51.0)
17:00:7月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:52.0)
17:30:7月英製造業PMI速報値(予想:52.0)
17:30:7月英サービス部門PMI速報値(予想:53.0)
19:30:ロシア中銀、政策金利発表(予想:9.00%に引き下げ)
21:30:5月カナダ小売売上高(予想:前月比1.6%/自動車を除く前月比1.6%)
22:45:7月米製造業PMI速報値(予想:52.0)
22:45:7月米サービス部門PMI速報値(予想:52.6)
22:45:7月米総合PMI速報値(予想:52.4)