引き続き円高ドル安。調整は本日も続く可能性あり。
2022.07.19
18日ニューヨークの円相場は続伸。前週末比40銭円高・ドル安の1ドル=138円20銭で取引を終えた。FRBによる急激な利上げ観測が後退。足元、続いていた急速な円安は昨日に関しては調整した形。短期筋の利益確定が多かったのも要因だろう。
前週末にミシガン大学が発表した米消費者の期待インフレ率低下を示す調査結果を受け、市場では通常の4倍にあたる1%の利上げ観測が後退。 先週は一時、24年ぶりの円安ドル高水準である139円台を付けるなど巻き戻しの調整が入る要素も多かった。
また、7月の米住宅市場指数が前月比12ポイント低い55となり、市場予想の66を大幅に下回ったのも、円高ドル安に触れた要因の1つ。やはり注目は来週行われるFOMCだろう。
本日の重要指標は午前中に発表されるオーストラリアの理事会議事要旨とユーロ関連の指標だろう。本日も、円高ドル安に調整される可能性はある。急速な円安が進み、利益確定がしやすいのとアメリカの株価が崩れたのが要因だ。
ただし、基本的には、円安ドル高方向に変わりはなく、ドル円をショート取引する際は注意が必要だろう。日経平均の動向を見ながら短期利益を狙いたい場合はショートするのも良いと考える。
テクニカル面では7月12日をボトムとして14日から18日にかけての間への上昇。140円試しを想定してきたが、14日夕から139円を挟んだ持ち合いとなり15日午後に下落を始めたた。15日の時点では14日を直近のトップとした弱気サイクル入りとした。
18日夕刻に138円を割り込んだ後は横ばい推移にとどまっているのでまだ一段安余地ありと考えたが結局反発。やはり円安ドル高方向にあると見て良いだろう。
前々回ボトム 07月06日(134.935)
前回ボトム 07月12日(134.464)
経過日数 2.25日
前々回トップ 07月05日(136.356)
前回トップ 07月11日(137.756)
経過日数 3.25日

本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第5レジスタンス:138.80-85円(2σ上限ラインなど)
第4レジスタンス:138.55-60円(前日高値圏など)
第3レジスタンス:138.40-45円(前日22時台高値圏など)
第2レジスタンス:138.25-30円(前日24時台高値圏&90時間移動平均線)
第1レジスタンス:138.15-20円(60分足20本基準線&6時台高値圏)
NY引け値:138.12円(-0.39円)
第1サポート:138.00-05円(前日10時台安値圏&心理的節目)
第2サポート:137.90-95円(前日安値圏など)
第3サポート:137.80-85円(ピボットB1など)
第4サポート:137.65-70円(1σ上限ラインなど)
第5サポート:137.50-55円(レート節目&ピボットB2)
経済指標
10:30:7月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨
15:00:6月英雇用統計(失業保険申請件数推移/失業率)
15:00:3-5月英失業率(ILO方式、予想:3.9%)
18:00:6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比8.6%)
18:00:6月ユーロ圏HICPコア改定値(予想:前年比3.7%)
18:00:5月ユーロ圏建設支出
21:30:6月米住宅着工件数(予想:158.0万件、前月比 2.0%)
建設許可件数(予想:165.0万件、前月比▲2.7%)23:00:マクルーフ・アイルランド中銀総裁、講演
24:00:ベイリー英中銀(BOE)総裁、講演