引き続きドル円のロング
2022.07.12
11日のニューヨーク市場のドル円は、東京時間17時と比べ55銭円安・ドル高の137円45銭で取引を終えた。
一時は137円75銭をつけ、1998年9月以来の円安・ドル高水準まで円安が進行。
円安の主な原因は対ユーロでのドル買いだ。
中国での新型コロナウィルスの感染拡大の警戒感とロシアからのエネルギー供給が滞るとの懸念からユーロは対ドルで一時1ユーロ=1.0034ドルまでユーロ安ドル高。この水準は2002年12月以来だ。
またまたドル高圧力が強く、1ユーロ=1ドルの等価(パリティ)を付ける展開も想定される。
本日重要な経済指標は日米財務相会談、7月独ZEW、米10年債入札だか、正直大して重要な指標は無い。
どちらかというと日経平均や米国株に連動してドル円は動きそうだ。
週明けから、非常に激しい動きが続いている。すべての通貨に対してドルがとにかくつよい。
円に関しては137円を突破し、ユーロに関しては2002年12月以来のドル高水準まで来ている。
そして、この勢いは未だ止まりそうにない。本日重要な経済指標がなく、明日の米CPIを控えて様子見姿勢になるかもしれないが、投機的なドル買いが起こる可能性も充分ある。
基本的にはドル円に関してはロングポジションの保有が良いだろう。ドル円は、安倍元総理大臣の凶弾事件から一時的にはショートポジションが増え、円高ドル安方向に触れた。
しかし、週明けになって一気に1円以上の巻き戻しが起こっている。
やはり日米の金利差は明らかに異なり、今後もこの姿勢を明確になりそうなことからしばらく円安ドル高傾向は続くのではないだろうか。
テクニカル面では、7月6日の安値を直近のボトムとした強気サイクル入り。 8日から12日にかけての間への上昇と137円試しを想定。
8日に135.50円を割り込んだところから8日夜へ高値を切り上げたたため、11日朝時点ではまだ上昇余地あり。
11日夜に137円台後半へ一段高してからも137円台を維持しているのでまだ上昇余地ありとし、11日深夜高値超えからは138円台前半試しとする。
前々回ボトム07月04日(134.790)
前回ボトム07月06日(134.935)
経過日数3.25日
前々回トップ 06月29日(136.376)
前回トップ07月05日(136.356)
経過日数4.75日
本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第5レジスタンス:138.05-10円(ピボットS1など)
第4レジスタンス:138.00-05円(心理的節目など)
第3レジスタンス:137.85-90円(2σ上限ラインなど)
第2レジスタンス:137.75-80円(前日高値圏など)
第1レジスタンス:137.45-50円(前日4時台高値圏など)
NY引け値:137.41円(+1.33円)
第1サポート:137.20-25円(60分足20本基準線など)
第2サポート:137.00-05円(心理的節目など)
第3サポート:136.70-75円(前日16時台安値圏&1σ上限ライン)
第4サポート:136.50-55円(レート節目など)
第5サポート:136.40-45円(ピボットB1など)
経済指標
9:30:7月豪ウエストパック消費者信頼感指数
10:30:6月豪NAB企業景況感指数
18:00:7月独ZEW景況感指数(予想:▲38.3)
18:00:7月ユーロ圏ZEW景況感指数
19:15:ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
20:00:5月メキシコ鉱工業生産(季調済、予想:前月比0.2%)
21:00:5月インド鉱工業生産(予想:前年同月比20.6%)
21:00:6月インド消費者物価指数(CPI、予想:前年比7.03%)
13日01:30:バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
13日02:00:米財務省、10年債入札
13日02:00:ベイリー英中銀(BOE)総裁、講演 欧州連合(EU)財務相理事会(ブリュッセル) トルコ(犠牲祭)、休場