トレンドが出れば強くドル買いを推奨
2022.06.27
先週はその前の週のリスク回避の動きの反動で株価が強く円売りでスタート
ドル円は米長期金利の上昇もあり136.70lvlの高値更新。
ただユーロ圏各国・米PMI速報値が大幅に悪化したことを受け、リセッション懸念が高まりクロス円・ドル円ともに下落。
それでも強い株価に支えられ、ドル円・クロス円はショートカバーが優勢になり週足陽線で終了。
今週の主な経済指標は、5月米耐久財受注、4月米ケースシラー住宅指数、5月豪小売売上高、6月独CPI速報値、1－3月期米GDP確定値、6月中国PMI、1－3月期英GDP改定値、5月米PCEデフレーター、6月米シカゴ購買部景気指数、OPECプラス会合、日本6月東京都CPI、日銀短観、6月ユーロ圏HICP速報値、6月米ISM製造業となる。
またパウエルFRB議長・ラガルドECB総裁・ベイリーBOE総裁がECBフォーラムで演説をする。
現在の相場の軸は日本とその他各国との金融政策の方向性の違いだろう。
グローバル経済指標の悪化からリスク回避の円買いはあくまで調整の域内であることから円売りスタンスはまだ継続。
今週はインフレ・景況感指数と色々あるが、日米のインフレ指標に注目している。
米PCEデフレーターの結果が7月利上げ幅75bp or 50bpかの判断材料になり、強ければ素直にドル円の買いになるだろう。
また弱い場合でも、株価の上昇が予想されクロス円のポジティブ材料に。
従って米長期金利が大きく下落しなければドル円も底堅い展開になるのでは。
ドル円の下落リスクとしては、６月東京都のCPI(日本のCPIの先行指標)、結果次第でBOJ金融緩和姿勢の調整への期待が高まると下落するかもしれない
本日の戦略：トレンドが出れば強くドル買いを推奨！
ドル円は、週足で陽線ながら上髭形成で微妙5週線134.12サポートとなり直近高値136.70lvlがレジスタンスに
日足では陽線作り転換線134.09でサポートされているが、横横の5日線135.65の下で推移し上値追いのパワーも強くない
これまたレンジっぽく見える。127円ミドルからの上昇局面で4時間足雲を下抜けておらず、現状134.20－133.55でサポート
短期で時間足の雲の中で推移してることから、下抜け・上抜けでモメンタムが変わりそうなので注視
(現状135.50―134.95)4時間足雲に引き付けてのロングメイクを検討
テクニカル面では、6月22日朝高値をトップとして弱気サイクル入りとしていた。
だが、23日夜に134円台序盤へ一段安してからいったん135円台へ戻して前回ボトムから5日以上を経過。
24日時点では23日夜安値を割り込む場合は新たな弱気サイクル入りとするのを妥当した。
なので23日夜安値を直近のサイクルボトムと一応した。
一段安回避のうちは25日朝から29日朝にかけての間への上昇余地あるだろう。
24日午前高値（135.231）超えからは136円前後試しとする。
25日未明へ戻り高値を切り上げているのでまだ上昇余地はあるだろう。
引き続き23日夜安値割れからは新たな弱気サイクル入りとして28日夜から30日深夜にかけての間への下落と133円試しを想定する。
前々回ボトム 06月16日（131.482）
前回ボトム 06月23日（134.265）
前々回トップ 06月15日（135.576）
前回トップ 06月22日（136.704）
【ドル/円】本日の重要なサポート＆レジスタンスは以下の通り
第5レジスタンス：135.85-90円（6/23/15時台高値圏など）第4レジスタンス：135.65-70円（1σ上限ラインなど）
第3レジスタンス：135.60-65円（6/23/20時台高値圏＆ピボットS1）
第2レジスタンス：135.50-55円（レート節目＆75時間移動平均線）
第1レジスタンス：135.35-40円（前日高値圏など）
NY引け値：135.21円（＋0.28円）
第1サポート：135.00-05円（心理的節目＆60分足20本基準線）
第2サポート：134.90-95円（200時間移動平均線＆6/21安値圏）
第3サポート：134.70-75円（前日23時台安値圏など）
第4サポート：134.55-60円（前日12時台安値圏＆ピボットB1）
第5サポート：134.35-40円（前日安値圏など）
経済指標
08:50 日銀金融政策決定会合[6月16-17日分・主な意見]
10:30 中国5月工業利益
14:00 日4月景気動向調査[改定値]
16:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演[パリ]
17:30 香港5月貿易収支
21:30 米5月耐久財受注速報]
23:00 米5月中古住宅販売成約指数
23:30 米6月ダラス連銀製造業活動指数
26:00 米財務省2年債、5年債入札
26:30 ラガルドＥＣＢ総裁、ＥＣＢフォーラムで講演