ドル円堅調に推移、140円も射程圏内か
2022.06.22
アメリカの長期金利が上昇する一方、日本の長期金利は低い水準のままだ。
当然金融政策の違いによる。
休場明けの米株式相場が大幅反発したのも「低リスク通貨」とされる円の売りを促した。
一気に円安が続くこの状況は、2000年代中頃の円キャリー程度を思い起こさせる。
円キャリートレードは、2000年代中盤の頃しばらく続き、その後大きく円高に触れた。
しかし、それはリーマンショックの影響が大きい。
またサブプライムローンの問題もあったからだが、現在のアメリカの経済状態を考えるとそのような事態になるのは極めて考えにくいだろう。
日本の金融政策が変わらない限りあっという間に140円台を突破する可能性も十分にあるといえる。
皆さんご存知の通り日本の金融政策はフレキシブルに動くことはほぼない。
つまり円安がしばらく続きやすい地合いが続くと考えるのが一般的である。
【本日の戦略】:基本、トレンド追いの円売りドル買い
本日の重要な経済指標は、5月英CPI、パウエルFRB議長、米上院銀行委員会で議会証言、米20年債入札くらいだろう。
円全面安の一日、この流れが基本は継続とみるものの、本日のパウエルFRB議長の議会証言を受けて金利上昇から株価が下落するようだと、調整の円買いがでる可能性もあるので要注意。
ドル円は、昨日の東京時間までは比較的長めのレンジ相場だったが、ロンドン・NY時間になり、日足で再び長い陽線・高値更新で強い。
ターゲットが節目の137、140程度だろうか?
テクニカル面では、6月16日夜の132円割れから反騰したために17日朝時点では133円超えからは強気サイクル入り。
17日昼に134円を超えへ大幅続伸したために17日夕時点では16日深夜安値を直近のサイクルボトムとした強気サイクル入り。
18日朝から22日朝にかけての間への上昇を想定した。
また当初の上値目途を6月15日朝高値(135.576)試しとし、高値更新からは136円台試しとした。
21日夕刻までは横ばい推移だったが夜の急伸で136円台後半へ上昇しているのでサイクルトップ形成期の延長入りにより上値目途を139円試しへ引き上げる。
大きすぎるポジションを持つのは感心しないが、基本ロングポジションの追い戦略で良いのではないだろうか
前々回ボトム 06月13日(133.592)
前回ボトム 06月16日(131.482)
前々回トップ 06月13日(135.180)
前回トップ 06月15日(135.576)

第5レジスタンス:137.50-55円(レート節目など)
第4レジスタンス:137.25-30円(ピボットS1など)
第3レジスタンス:137.00-05円(心理的節目など)
第2レジスタンス:136.90-95円(1998年10月高値圏など)
第1レジスタンス:136.70-75円(前日高値圏など)
NY引け値:136.63円(+1.65円)
第1サポート:136.55-60円(6時台安値圏など)
第2サポート:136.35-40円(前日2時台安値圏&60分足転換線)
第3サポート:136.10-15円(前日24時台安値圏など)
第4サポート:136.00-05円(前日23時台安値圏&心理的節目)
第5サポート:135.90-95円(前日21時台安値圏&60分足20本基準線)
【本日の重要な経済指標】
・日本
08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨[4月27-28日分]
14:00 日5月全国スーパー売上高
15:00 日5月工作機械受注[確報]
・ユーロ圏
18:00 ベルギー6月消費者信頼感
18:30 ドイツ15年債入札
23:00 ユーロ圏6月消費者信頼感[速報]
・米国
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:55 米レッドブック週間小売売上高
23:00 パウエルFRB議長、半期に1度の議会証言[上院銀行委員会]
25:50 エバンス・シカゴ連銀総裁、講演
26:00 米財務省2年物変動利付債、20年債入札20年債入札
26:30 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁とメスター・クリーブランド連銀総裁、経済見通しについて講演