円安が更に加速する可能性も。
2023.03.08
7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比1円25銭円安ドル高の1ドル=137円10銭で取引を終えた。一時は137円19銭と昨年12月20日以来の安値を付けた。FRBのパウエル議長が7日の議会証言で利上げペースの加速や利上げ長期化の可能性を示唆した。金融引き締めが長引くとの見方から円売りドル買いが出た。
パウエル議長は議会証言で、今後の経済指標次第では「利上げペースを加速する用意がある」との認識を示した。市場の想定よりも金融引き締めに積極的なタカ派の姿勢を打ち出し、21~22日のFOMCでの利上げ幅が0.5%に拡大するとの見方が強まった。
本日の中国の経済指標はADP雇用統計。またパウエルFRB議長の発言にも注目が集まる。基本的にはドル高円安の方向が進んでおり、ドルロングでの戦略で良いだろう。もちろん資金管理には注意。今週は日銀の政策金利会合とアメリカ雇用統計があるため、しっかりと準備をしよう。
テクニカル面では、6日午後安値から戻した後は136円を挟んだ揉み合いが続いて前回ボトムから3日半を経過したので7日午後時点では136.40円超えからは強気サイクル入りとして3月2日夜高値試しとした。しかし、7日深夜からの急伸で136.40円を超えて3月2日夜高値も上抜いたため、6日午後安値を直近のボトムとした強気サイクル入りとする。トップ形成期は8日早朝から9日夜にかけての間とし、上値目途を137円台後半とする。
前々回ボトム 03月01日(135.246)
前回ボトム 03月06日(135.370)
経過日数 1.75日
前々回トップ 02月28日(136.919)
前回トップ 03月02日(137.089)
経過日数 3.25日
本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第8レジスタンス:138.00-05円(心理的節目など)
第7レジスタンス:137.85-90円(2022年12/7高値圏など)
第6レジスタンス:137.75-80円(2022年12/16高値圏など)
第5レジスタンス:137.70-75円(2022年8/23高値圏&ピボットS1)
第4レジスタンス:137.45-50円(2022年12/20高値圏など)
第3レジスタンス:137.40-45円(200日移動平均線など)
第2レジスタンス:137.20-25円(2022年12/8高値圏など)
第1レジスタンス:137.15-20円(前日高値圏&2022年12/19高値圏)
NY引け値:137.14円(+1.24円)
第1サポート:137.00-05円(心理的節目など)
第2サポート:136.60-65円(前日2時台安値圏など)
第3サポート:136.50-55円(1σ上限ライン&レート節目)
第4サポート:136.35-40円(60分足20本基準線など)
第5サポート:136.25-30円(90時間移動平均線など)
第6サポート:136.15-20円(75時間移動平均線など)
第7サポート:136.05-10円(200時間移動平均線&ピボットB1)
第8サポート:136.00-05円(心理的節目など)
経済指標
06:55 ロウ豪中銀総裁、講演
08:50 日1月国際収支統計
14:00 日2月景気ウォッチャー調査
14:00 日1月景気動向指数[速報値]
16:00 独1月鉱工業生産
16:00 独1月小売売上高
18:00 伊1月小売売上高
18:30 ディングラ英中銀委員、講演
19:00 ユーロ圏10-12月期GDP統計[確報]
19:00 ユーロ圏10-12月期雇用者数[確報]
19:00 南ア1-3月期BER企業信頼感指数
19:00 ラガルドECB総裁、講演
21:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:15 米2月ADP雇用統計
22:30 加1月国際商品貿易
22:30 米1月貿易収支
24:00 カナダ中銀、政策金利発表発表
24:00 米1月1月雇用動態調査[JOLT]
24:00 米3月IBD/TIPP景気楽観指数
24:00 パウエルFRB議長、下院金融委員会で半期に1度の議会証言
24:30 EIA週間石油在庫統計
27:00 米財務省10年債入札
28:00 米地区連銀経済報告[ベージュブック]