1日で5円以上の円高。本日は巻き戻しの可能性も。
2022.11.11
10日の米市場で円は一時140円20銭まで上昇し、9月5日以来およそ2カ月ぶりの高値をつけた。
10日発表の10月の米CPIは変動の大きいエネルギー・食品を除くコア指数が前年同月比6.3%と前月9月(6.6%)から伸びが鈍化。上昇率は市場予想(6.5%)も下回った。
FRBが次回12月のFOMCで利上げ幅を0.75%から0.50%に縮小するとの見方が強まり、円買いドル売りを誘った。
本日は特別重要な経済指標は無い。引き続き株価の動きに為替は左右されるだろう。昨日予想外のCPIの結果を受けてわずか数時間で5円ほど円高が進んだ。
しかし、日米の金利差は引き続き大きくは変わっておらず本日は巻き戻しの円売りがあるかもしれない。いずれにしてもポジション管理には細心の注意が必要だろう。
テクニカル面では、10日夜に145.50円割れから140円台序盤へ急落したため、10日早朝高値を直近のトップとした弱気サイクル入りとして14日夕から16日夕にかけての間への下落と138円前後試しを想定。11日の上値抵抗線は143円までとするが、急騰後の反動高も警戒されるにで143円超えからは144円試しとする。
前々回ボトム 11月03日(145.672)
前回ボトム 11月09日(145.169)
経過日数 1.5日
前々回トップ 11月03日(148.441)
前回トップ 11月10日(146.789)
経過日数 1.0日

本日の重要なサポート&レジスタンスは以下の通り。
第8レジスタンス:143.00-05円(心理的節目など)
第7レジスタンス:142.50-55円(レート節目など)
第6レジスタンス:142.30-35円(2σ下限ラインなど)
第5レジスタンス:142.20-25円(前日2時台安値圏など)
第4レジスタンス:142.15-20円(75日移動平均線など)
第3レジスタンス:142.00-05円(心理的節目など)
第2レジスタンス:141.50-55円(レート節目など)
第1レジスタンス:141.30-35円(90日移動平均線など)
NY引け値:140.95円(-5.44円)
第1サポート:140.20-25円(前日安値圏など)
第2サポート:140.10-15円(9/5安値圏など)
第3サポート:140.00-05円(大台水準など)
第4サポート:139.90-95円(3σ下限ラインなど)
第5サポート:139.85-90円(9/2安値圏など)
第6サポート:139.50-55円(レート節目など)
第7サポート:139.00-05円(心理的節目など)
第8サポート:138.85-90円(9/1安値圏など)
経済指標
06:30 NZ10月ビジネスPMI
06:45 NZ10月食品価格指数
08:00 ペルー中銀、政策金利発表
08:50 日10月企業物価指数
16:00 トルコ9月経常収支
16:00 トルコ9月鉱工業生産
16:00 独10月消費者物価指数[確報]
16:00 英7-9月期GDP統計[速報]
16:00 英9月鉱工業生産
16:00 英9月製造業生産
16:00 英9月商品貿易収支
16:00 英9月建設支出
16:00 英9月サービス業指数
16:00 英7-9月期総合事業投資[速報]
17:30 香港7-9月期GDP統計
18:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
19:00 イタリア3年、7年債入札
19:00 欧州委員会、秋季経済見通し
21:00 インド9月鉱工業生産
21:00 パネッタECB理事、講演
21:00 デギンドスECB副総裁、講演
22:10 テンレイロ英中銀委員、講演
24:00 米11月ミシガン大学消費者信頼感指数[速報]
25:00 レーンECB理事、講演
25:00 デコス・スペイン中銀総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演