円安トレンドは継続。引き続きロングポジションを推奨
2022.06.29
28日のアメリカ市場で円相場は1ドル=136円10から20銭と、同日の東京市場17時時点と比べ35銭の円安・ドル高。
欧州中央銀行のラガルド総裁が講演で、7月に0.25%の利上げを実施する方針を改めて示し、米国に比べると利上げペースは緩やかだと受け止められ、ユーロ売り・ドル買いが活発化。
一方、FRBが利上げに積極的な姿勢を示したと受け止められたことも、円相場を下押し。29日の東京市場も基本的には円安ドル高になるだろう。
今日の注目の経済指標は、5月豪小売売上高、6月ユーロ圏消費者信頼感指数、1~3月期米GDP確定値・個人消費、パウエル議長・ラガルド総裁・ベイリー総裁が演説となる。
月末に向けた株価の観測にリスクオンムードが高まったが、弱い米経済指標で一気にクールダウン。
本日も基本は株価・金利の動きに注視しながらのポジション保有になるだろう。
ドル円は日足で陽線、直近高値まですぐそこまできている。
5日線135.60・転換線134.43・21日線134.05がサポート。短期では時間足雲(現状135.15-134.95)との乖離が大きいが、24時間後には135.95-45まで上昇してきいる、下抜けするまで買いでよいだろう。
テクニカル面では、6月22日朝高値をトップとして弱気サイクル入りとしていた。しかし、23日夜に134円台序盤へ一段安してから135円台へ戻した。
このことから24日夕時点では23日夜安値を直近のボトムとした強気サイクル入りとする。25日朝から29日朝にかけての間への上昇を想定。
28日夜に136円台へ乗せた後もしっかりしているのでまだサイクルトップ形成期の延長入りによる上昇余地があるだろう。
上値目途を137円へ引き上げる。しかし、前回トップから5日を経過。135.50円割れからは弱気サイクル入りとして29日の日中から30日深夜にかけての間への下落と134円前後試しを想定する。
前々回ボトム 06月16日(131.482)
前回ボトム 06月23日(134.265)
前々回トップ 06月15日(135.576)
前回トップ 06月22日(136.704)
【ドル/円】本日の重要なサポート&レジスタンス
第5レジスタンス:136.70-75円(6/29高値圏など)
第4レジスタンス:136.60-65円(ピボットS1など)
第3レジスタンス:136.50-55円(レート節目など)
第2レジスタンス:136.35-40円(前日高値圏など)
第1レジスタンス:136.20-25円(6/23高値圏など)
NY引け値:136.09円(+0.68円)
第1サポート:136.05-10円(前日1時台安値圏&1σ上限ライン)
第2サポート:135.90-95円(前日20時台安値圏など)
第3サポート:135.60-65円(前日17時台安値圏など)
第4サポート:135.50-55円(レート節目など)
第5サポート:135.30-35円(75時間移動平均線&ピボットB1)
【経済指標】
10:30:5月豪小売売上高(予想:前月比0.4%)
17:00:4-6月期南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数
17:00:デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
18:00:6月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:103.0)
18:00:6月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲23.6)
19:00:シュナーベルECB専務理事、講演
20:00:MBA住宅ローン申請指数
21:00:6月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.3%/前年比8.0%)
21:30:1-3月期米国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比年率▲1.5%)
21:30:1-3月期米個人消費(確定値、予想:前期比3.1%)
21:30:1-3月期米コアPCE(確定値、予想:前期比5.1%)
22:15:ディングラ英中銀金融政策委員会(MPC)委員、議会証言
22:00:パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、ラガルドECB総裁、ベイリーBOE総裁、ECBフォーラムで演説
23:30:EIA週間在庫統計
30日00:30:メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
30日01:00:5月ロシア失業率(予想:4.2%)
30日02:05:ブラード米セントルイス連銀総裁、あいさつ
北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(マドリード、30日まで)
ECB年次フォーラム(ポルトガル・シントラ、最終日)
石油輸出国機構(OPEC)定時総会